公開日 2025年04月22日
赤ちゃんは、生後5~6か月までは、生まれた時にお母さんからもらった免疫などによって、多くの細菌やウイルスなどから守られていますが、その免疫が落ち始める頃から感染症にかかりやすくなります。感染症やその予防に対する正しい理解のもとで、予防接種を受けましょう。
定期予防接種の種類と通知時期および医療機関について
定期予防接種は、予防接種法によって対象疾病、対象者及び接種時期などが定められています。対象年齢内は無料で受けられますが、対象年齢を過ぎてしまうと任意接種となり有料となりますので、各種接種時期等ご確認ください。
定期予防接種各種の個別通知時期については下記をクリックしてください
令和7年度石井町定期予防接種通知時期一覧表[PDF:281KB]
町内医療機関については下記をクリックしてください
町外の医療機関(徳島県広域委託医療機関)については下記をクリックしてください。
※リストの見方
A契約:すべてのワクチン可 B契約:HPV(子宮頸がん)ワクチンのみ不可
C契約:HPV(子宮頸がん)ワクチンのみ可
受け方
①医療機関へ事前に予約してください。
②送付している予診票、母子手帳を必ず持参の上、接種を受けてください。
※接種には保護者の同伴が必要です。保護者以外が同伴する場合は、予診票個別通知に同封の委任状が必要です。
※予診票を紛失した等、再交付が必要な場合は、必ず持参の上、石井町保健センターにお越しください。
対象となる予防接種
ロタウイルス感染症
対象年齢
令和2年8月1日以降に生まれた、以下に該当する児
■ロタリックス(1価):出生6週0日後から24週0日後まで
■ロタテック(5価):出生6週0日後から32週0日後まで
※注意・・・令和2年10月1日以降の接種に限ります。それ以前に接種した分は任意接種となります。
ワクチンについて
ワクチンには2種類あり、どちらを接種しても同様の効果がありますが、接種回数が異なります。
どちらか1種類のワクチンを、必要回数接種してください。
標準的な接種期間
■ロタリックス(1価)・ロタテック(5価)共に、1回目は生後2か月に至った日から出生14週6日後までの間
接種回数・間隔
■ロタリックス(1価):27日以上の間隔をおいて計2回接種
■ロタテック(5価):それぞれ27日以上の間隔をおいて計3回接種
接種量・方法
■ロタリックス(1価):いずれも1回1.5mlを経口接種
■ロタテック(5価):いずれも1回2.0mlを経口接種
※接種後は「腸重積症」に気をつけましょう
・腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまり込む病気で、速やかな治療が必要です。
・ワクチン接種後(特に初回接種後)1~2週間くらいの間は、かかりやすくなると報告されています。
・次のような様子が一つでも見られるときは、医療機関を受診しましょう。
□「突然はげしく泣く」
□「おう吐を繰り返す」
□「便に血が混じる」
□「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
□「ぐったりして顔色が悪い」
※月齢が進むと、腸重積症にかかりやすくなります。できるだけ腸重積症の起こりにくい早めの時期に接種を受けましょう。初回接種(1回目)は14週6日まで受けるようにしましょう。
B型肝炎
対象年齢
平成28年4月1日以降に生まれた1歳未満の児
※ただし、母子感染予防のためのB型肝炎ワクチンの接種の場合は、健康保険が適用されるため、定期予防接種の対象外となります。
標準的な接種期間
生後2か月から生後9か月に至るまでの間
接種回数・間隔
計3回接種
1回目接種後、27日以上の間隔をおいて2回目、その後1回目から139日以上あけて3回目接種
接種量・方法
いずれも1回0.25mlを皮下接種
Hib感染症(インフルエンザ菌b型)
対象年齢
生後2か月から60か月に至る(5歳の誕生日の前日)までの児
標準的な接種期間
■初回:生後2か月から7か月に至るまでの間に接種を開始し、1歳未満までに接種完了する
■追加:初回接種終了後、7か月以上13か月未満の間隔をおく
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■初回:それぞれ27~56日の間隔をおいて計3回接種(※)
■追加:初回接種終了後、7か月以上13か月未満の間隔をおいて1回接種
※初回接種開始時の年齢により、合計接種回数が異なります。下表を参考にしてください。
接種を開始した月齢 | 接種回数 |
2か月以上7か月未満(標準) | 4回 |
7か月以上12か月未満 | 3回 |
1歳以上5歳未満 | 1回 |
接種量・方法
いずれも1回0.5mlを皮下接種
小児用肺炎球菌
令和6年10月1日より、定期接種に用いるワクチンから従来使用していた13価ワクチンが除かれ、新たに20価ワクチンが追加されました。
これにより、現在使用できるワクチンは15価及び20価ワクチンとなり、20価ワクチンの使用が基本となります。
既に13価ワクチンで接種している方は、残りの接種を20価ワクチンで行うことが可能です。
ただし15価ワクチンを接種している方は、原則、引き続き15価ワクチンを接種します。
対象年齢
生後2か月から60か月に至る(5歳の誕生日の前日)までの児
標準的な接種期間
■初回:生後2か月から7か月に至るまでの間に接種を開始し、1歳未満までに接種完了する
■追加:初回接種終了後、60日以上の間隔をおいて、1歳以上1歳3か月未満までに接種する
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■初回:それぞれ27日以上の間隔をおいて計3回接種(※)
■追加:初回接種終了後、60日以上の間隔をおいて、1歳以上1歳3か月未満までに1回接種
※初回接種開始時の年齢により、合計接種回数が異なります。下表を参考にしてください。
接種を開始した月齢 | 接種回数 |
2か月以上7か月未満(標準) | 4回 |
7か月以上12か月未満 | 3回 |
1歳以上2歳未満 | 2回 |
2歳以上5歳未満 | 1回 |
接種量・方法
■13価ワクチン:いずれも1回に0.5mlを皮下接種
■15価ワクチン:いずれも1回に0.5mlを皮下接種または筋肉内接種
五種混合(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・Hib感染症)
令和5年4月1日より、定期接種として導入されました。
五種混合ワクチンとは、それまで使われていた四種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)にHib感染症ワクチンを追加したものです。
新たに接種を開始する方は、原則五種混合ワクチンを使用することになっています。
ただし、既に五種混合ワクチン以外による混合接種を開始している方は、原則同一ワクチンで引き続き接種することとなっています。
対象年齢
生後2か月から90か月(7歳6か月)に至るまでの児
標準的な接種期間
■1期初回:生後2か月から生後7か月に達するまでの間
■1期追加:1期初回接種終了後、6か月以上18カ月未満の間隔をおく
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■1期初回:それぞれ20~56日の間隔をおいて計3回接種
■1期追加:1期初回接種終了後、6か月以上18カ月未満の間隔をおいて1回接種
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを皮下接種または筋肉内接種
四種混合(DPT-IPV:ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)※現在は原則、五種混合ワクチンを使用します。
令和6年4月1日から五種混合ワクチンが定期接種となったことにより、順次、五種混合ワクチンに切り替えられています。
新たに接種を始める方は、原則として五種混合ワクチンを使用します。
対象年齢
生後2か月から90か月(7歳6か月)に至るまでの児
標準的な接種期間
■1期初回:生後2か月から生後12か月に達するまで(1歳の誕生日の前日まで)の間
■1期追加:1期初回接種終了後、12か月から18カ月に達するまでの間
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■1期初回:それぞれ20~56日の間隔をあけて計3回接種
■1期追加:1期初回接種終了後12か月以上18か月未満の間隔をおいて1回接種
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを皮下接種
三種混合(DPT:ジフテリア・百日せき・破傷風)※現在は原則、五種混合ワクチンを使用します。
新たに接種を始める方は、原則として五種混合ワクチンを使用します。
対象年齢
生後2か月から90か月(7歳6か月)に至るまでの児
標準的な接種期間
■1期初回:生後2か月から生後12か月に達するまで(1歳の誕生日の前日まで)の間
■1期追加:1期初回接種終了後、12か月から18カ月に達するまでの間
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■1期初回:それぞれ20~56日の間隔をあけて計3回接種
■1期追加:1期初回接種終了後12か月以上18か月未満の間隔をおいて1回接種
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを皮下接種
不活化ポリオ ※現在は原則、五種混合ワクチンを使用します。
対象年齢
生後2か月から90か月(7歳6か月)に至るまでの児
標準的な接種期間
■1期初回:生後2か月から生後12か月に達するまで(1歳の誕生日の前日まで)の間
■1期追加:1期初回接種終了後、12か月から18カ月に達するまでの間
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■1期初回:それぞれ20~56日の間隔をあけて計3回接種
■1期追加:1期初回接種終了後12か月以上18か月未満の間隔をおいて1回接種
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを皮下接種
BCG(結核)
対象年齢
1歳未満(1歳の誕生日の前日まで)の児
標準的な接種期間
生後5か月以上8か月未満の間
接種回数・方法
1回接種
上腕外側のほぼ中央部に管針を用いて2か所に圧刺(経皮接種)
コッホ現象について
BCGワクチン予防接種後10日以内に発赤・腫脹・化膿などの症状が現れ、2週間から4週間でかさぶたになる反応をコッホ現象と呼んでいます。
このコッホ現象は、赤ちゃんがすでに結核に感染している場合にBCGワクチンを予防接種した時に見られる現象です。
コッホ現象の現れた場合は、早急に主治医に相談するようにしましょう。
日本脳炎
対象年齢
■第1期:生後6か月以上7歳6か月未満の児
■第2期:9歳以上13歳未満
標準的な接種期間
■第1期初回:(初回)3歳以上4歳未満までの間
■第1期追加:4歳以上5歳未満までの間
■第2期:9歳以上10歳未満までの間
接種回数・標準的な間隔
計4回接種
■第1期初回:6~28日の間隔を計2回接種
■第1期追加:1期初回2回目終了後、おおむね1年あけて1回接種
■第2期:1回接種
接種量・方法
いずれも1回0.5ml(3歳未満は1回に0.25ml)を皮下接種
日本脳炎ワクチン特例措置
日本脳炎の予防接種は旧ワクチンによる健康被害があったため、国の指導より、平成17年から全国的に積極的な接種勧奨を控えていました。
しかし、新ワクチンが認可されたため、現在は勧奨差し控え前と同じく予防接種を受けられるようになっています。
また、平成23年5月20日付で厚生労働省より「日本脳炎の予防接種についての特例措置」に関する通知があり、積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃してしまった方に対して、以下の措置を行っています。
対象年齢で接種を希望する方は、乳幼児予防接種委託医療機関で予約をし、接種を受けるようにしてください。
特例措置対象者
平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方
第1期(初回1・2回、追加)及び第2期(1回)の計4回の接種を完了していない方は、20歳の誕生日の前日まで、不足分を定期接種として接種できます。
水痘(水ぼうそう)
対象年齢
生後12か月から生後36か月に至るまで(1歳以上3歳の誕生日の前日まで)の児
標準的な接種期間
■1回目:1歳以上1歳3か月未満の間
■2回目:1回目接種後、6か月以上12カ月未満の間隔をあける
接種回数・標準的な間隔
計2回接種
1回目接種後、6か月以上12カ月未満の間隔をあける
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを皮下接種
MR(麻しん・風しん混合)
対象年齢
■第1期:生後12か月から生後24か月に至るまで(1歳以上2歳の誕生日の前日まで)の児
■第2期:5歳以上7歳未満で小学校入学前の1年間(年度内に6歳になる「年長」の4月1日から3月31日まで)の児
接種回数・量・方法
計2回接種
それぞれ1回0.5mlを皮下接種
二種混合(DT:ジフテリア・破傷風)
対象年齢
11歳以上13歳未満の児
標準的な接種期間
11歳以上12歳未満の間
接種回数
混合接種の第2期として1回接種
接種量・方法
1回0.1mlを皮下接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症(子宮頸がん)ワクチン
対象年齢
①12歳になる年度初日から16歳になる年度末日までの女子(小学6年~高校1年相当)
→詳細は「子宮頸がん(HPV)ワクチン定期予防接種について」をご覧ください。
②平成9年4月2日~平成21年4月1日生の女性で、計3回の接種を終えていない方(キャッチアップ接種の延長)
→詳細は「平成9年度生~平成20年度生の女性の方へHPVワクチン接種時期の経過措置について」をご覧ください。
参考資料
予防接種情報(厚生労働省)
予防接種情報(NIID 国立感染症研究所)
予防接種・感染症(公益社団法人 日本小児科学会)
PDFの閲覧にはAdobe社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード