公開日 2022年04月01日
更新日 2022年05月06日
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種について
NEW HPVワクチンは、平成25(2013)年6月から、積極的な勧奨を一時的に差し控えていましたが、その後も専門家による調査や検討が行われ、HPVワクチンの安全性について特別な心配は認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められました。これにより、令和3(2021)年11月に、「HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」とされ、原則令和4年4月から、他の定期予防接種と同様に、個別の勧奨(予診票や情報提供リーフレットなどの通知)を行うこととなりました。
【これまでの経緯】平成25年度から定期接種となりましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛み等の副反応が報告されました。そのため、同じような副反応の発生頻度等が明らかになるまでの間、積極的に接種を勧奨しないことが平成25年6月に決まりました。一方、接種を希望する人にまで中止を呼びかけるものではなく、定期接種としての位置づけは続いていました。
子宮頸がんについて
子宮頸がんは、発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因となって発症します。女性の子宮の入り口部分(子宮頚部)にできるがんで、すべての年代の女性が罹患する可能性がありますが、近年若い女性(20~39歳)で急増しているのが特徴です。日本では、年間約1.1万人が罹患し、約2,900人が死亡しています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症について
感染経路は、性的接触と考えられます。ヒトパピローマウイルス(HPV)は特殊なウイルスではなく、性交渉の経験がある助成のうち50~80%はHPVに感染していると推計されています。性交渉を経験する年頃になれば多くの人がHPVに感染します。そして、その一部の女性が将来高度前がん病変や子宮頸がんを発症します。
HPVは100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%がHPV16型、18型の感染が原因です。しかし、HPV16型、18型の感染は、HPVワクチンによって防ぐことができます。
子宮頸がんは、原因であるHPVに感染しないことによってがんにならないようにすること(1次予防)と、がん検診によるスクリーニングでがんを早期発見・早期治療し、結果的に子宮頸がんによる死亡を予防すること(2次予防)ができます。このように、子宮頸がんは、最も予防しやすいがんであり、がん予防の知識が大切となる病気です。
接種年齢
12歳になる年度初日から16歳になる年度末日までの女子(小学6年~高校1年相当)
標準的な接種年齢:13歳になる年度初日から末日(中学1年)
ワクチンの種類と接種間隔・回数
現在、HPVワクチンには2種類が供給されています。種類によって接種間隔等が異なりますので、どちらを接種するかは医療機関でご相談ください。
HPVワクチンは、初回の接種で使用した同一ワクチンで、全接種回数(計3回)を完了してください。(途中からもう一方のワクチンの接種を行うことは、効果や安全性が確認されていません。)
※初回接種から3回目の接種までは、6か月程度を要しますので、計画的に接種を行ってください。
2価ワクチン(サーバリックス®)
効果・効能:HPVのうち、16型、18型の感染及び前がん病変の予防
1か月以上あけて2回、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて1回
標準的な接種間隔:1か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
4価ワクチン(ガーダシル®)
効果・効能:HPVのうち、16型、18型ウイルスと尖圭コンジローマ等の原因となる11型ウイルスの感染及び前がん病変の予防
1か月以上あけて2回、2回目から3か月以上あけて1回
標準的な接種間隔:2か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
接種量・方法
いずれも1回に0.5mlを筋肉内注射
個別通知時期
標準的な接種年齢である13歳(中学1年)の女子を対象に毎年度4月頃個別通知予定です。
令和4年度は平成18年4月2日生まれ~平成22年4月1日生まれの女子を対象に、令和4年5月頃に個別通知する予定です。
※小学6年生(12歳になる年度のお子さま)で、接種をご希望の方は、石井町健康増進課(保健センター)までお問合せください。
※予防接種を受ける際には、必ず事前に医療機関へ予約し、石井町から配付された「予診票」と「母子健康手帳」を持って受診してください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する情報提供について
詳しくは、下記の厚生労働省ホームページをご参照ください。↓
厚生労働省ホームページ:ヒトパピローマウイルス感染症HPVワクチン
相談窓口
・徳島県ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口
【総合相談窓口】
徳島県庁 保健福祉部感染症対策課予防・調査担当 ☎088-621-2227
(月曜日から金曜日までの午前9時から午後6時まで ただし、土日、祝日、年末年始を除く)
徳島県「ヒトパピローマウイルス感染症ワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)について」
・厚生労働省感染症・予防接種相談窓口
☎050-3818-2242
(月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時まで ただし、土日、祝日、年末年始を除く)
※この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間企業によって運営されています。行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により運営されています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に生じた症状の診察について
予防接種後に気になる症状が出た時は、まずは接種した医療機関や地域のかかりつけ医療機関を受診していただくようにお願いします。
また、厚生労働省は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種後に広範な疼痛または運動障害を中心とする多様な症状を呈する方に対して、より身近な地域において適切な診療を提供するため、都道府県単位で協力医療機関を選定し、地域の医療機関や厚生労働科学研究事業研究班の所属機関等が連携する診療体制を整備しています。
詳しくは、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省)」をご確認ください。
予防接種による健康被害救済制度に関する相談
石井町健康増進課(保健センター)までご相談ください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種~について
ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)感染症(子宮頸がん)ワクチンのキャッチアップ接種について(石井町ホームページ)