公開日 2021年07月08日
更新日 2021年07月08日
マダニが媒介するウイルス性感染症
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS) とは?
・感染経路 SFTSウイルスを保有しているマダニに刺咬されることにより感染
・潜伏期間 6日から2週間
・症 状 発熱、消化器症状(食欲低下、吐き気、おう吐、下痢、腹痛)など
重症化すれば死亡することもある
●マダニとは?
硬い外皮に覆われた比較的大型のダニで、主に森林や草地等の屋外に生息しており、市街地周辺でもみられます。
マダニは、食品や衣類に発生するコナダニなどの家庭内にいるダニとは種類が全く異なります。
種類にもよりますが、体長は吸血前で3~8mm、吸血後は10~20mm程度です。
※すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありません
●マダニに咬まれたら?
マダニ類の多くは、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、数日間吸血します。
無理に引き抜こうとすると、口器の一部が皮膚内に残ってしまうことがあります。
吸血中のマダニに気がついたら、医療機関(皮膚科)で処置してもらってください。
マダニに咬まれた後1~2週間は、発熱、吐き気、下痢などに注意し、症状があれば直ちに医療機関(内科)を受診してください。
●予防対策について
「マダニに咬まれないこと」が重要です。
マダニは春から秋にかけて活動期をむかえます。
草むらや山などに多く生息しているために、農作業なども含めて、そのような場所に行く場合は、長袖の服、長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋の着用、首にタオルを巻くなどして、肌の露出を少なくしてください。
また、屋外活動後は入浴し、マダニが付着してないか確認してください。